Sweet Life



樹をほったらかして一人で先に。


「おい待てって」


「……」


腕を掴まれ


「機嫌直せって。あ、スイーツ食わしてやるから。な」


「……」


「菜摘。あ~俺が悪かったって。よしよし」


おでこを撫でて…ってまた子ども扱いじゃない。


「菜摘」


「…もうでこぴんしない?」


「あぁ」


「じ、じゃ、お茶する」


「ん」


もう3時だもん。


あちこち動き回ってるから疲れちゃった。


目についたカフェに入り


樹はコーヒー


私は紅茶とヴィクトリアケーキを。


このケーキはヴィクトリア女王からきてる伝統的なケーキなんだって。


運ばれてきたケーキは


「本当にシンプルなんだね」


「家庭で作るケーキらしい」


「ふ~ん」


スポンジにこれはラズベリージャムだな。


一口食べて


「あ、甘酢っぱくて美味しい」


素朴な味だわ。


これなら私にも出来るかも。


「美味いか?」


「うん」


「そっか、よかったな」


コーヒーを飲みながら優しい目で見てる。


でもなんか…子どもを見守るパパみたいに見えないことも…



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