てがみ~未来への約束~
かーくんがすっと立ち上がると、

羽村さんのいる場所へゆっくり歩き始める。


「もしかして、課長か?

 いくら課長でも許さねぇぞ」


乱暴な羽村さんの言葉に、

かーくんは怯むことなく

目の前に立って口を開いた。


「そうだ。

 僕が、箕輪さんとキスした相手だ」


無機質に響くかーくんの声が、

一層怖さを感じさせる。


でも、羽村さんには全く効かないようだ。


「へぇ、課長だったか。

 よくも俺のつぐみちゃんに手ぇ出したな。

 職権乱用ってヤツか?

 課長って立場で

 つぐみちゃんをモノにしようって魂胆か」


――ひどい。


羽村さんの心無い言葉が、

私の胸を苦しめる。










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