Sweet Life(番外編)



此処はムードを変えて


「いつか宇宙旅行に行ける時代が来るんだね」


「だな。何代か後の子孫がな」


「私も行きたいな。この目で地球やいろんな遊星を見たい」


「惑星をか?」


「惑星ってよりも遊星の方が素敵だよ」


惑星の『惑』は『迷惑』の『惑』だもん。


「遊び好きのお前には遊星の方がお似合いか」


馬鹿にしてません?


「確かにお前は遊星だな」


どういう意味?


「俺って太陽の周りを回って必死に気を惹こうとしてる。そして太陽によって、つまり俺によって輝いてる」


ニヤリ嫌味な笑顔付き。


どんだけ自惚れやさんかしら。


「もっとケーキ召し上がれ」


フォークで掬い


「はい」


貴方が私の方を向いた…


チュッ!


ケーキの代わりに私のキスを召し上がれ。


生クリームより何倍も甘いから。






*END*




< 44 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop