龍王 【完】
と、ゲラゲラ笑う匠に來斗まで笑い始める。

部屋の中に2人の笑う声が響く。

「匠も來斗もその辺でやめておいたら?
斗輝の機嫌が悪くなる前に…」

「だってよー斗輝が…」

「匠が言うのわかるけど、やっぱり夏休みの事
あるからだと思う。斗輝の姿はもう見たくないって思わない。」

「「確かにー」」

2人は笑うのをやめて真顔で言う。今度萌佳が笑った。

「どうした?萌佳。」

「皆に心配かけてゴメンね。」

「お前が笑ってくれて生きててくれたらそれでいい。俺達は…」

『うん』と言うと抱きついてくる。

抱きつくと、ギュッと抱き締める俺。
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