龍王 【完】
倉庫に着いたら切り出そう。

初めて一緒にいられるって思えた存在だけど諦めよう。

1人ぼっちでいいんだ。

パパ、ママはどう思いますか?

私の判断は、間違ってますか?

車が倉庫に着いた。

降りるとすぐに、真帆が駆け寄ってきた。

あとから帰宅したはずの真帆は先に着いていた。

「萌佳、大丈夫?あんなの気にしたらダメよ!!
彼女達は、斗輝、匠、來斗に近ずきたいだけなんだから…」

「……」

“うん、ありがと”って言えばいいのに言えない。

だって、私は今から離れるって言うんだから…

言うしかくないもんね。

「萌佳、真帆、中入るぞ!」

斗輝が歩きだしたからついていった。

2階の部屋に入った。斗輝の隣に座った私は切り出した。
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