龍王 【完】
「ここにいたら親父やお袋に¨とわ¨取られて
俺の子なのに俺が全然、世話できねぇだろうが……
お前は授乳って役割あるけどな。
部屋にいる時しかねぇのに、寝たばかりとか
言われるし―…」

この1ヶ月そう思ってたのかって思うと
切なくて仕方ない。

卒業前に好きなことも奪いこの子の為に
頑張ってくれてるのに―…

気づかないなんてバカだ!!

「どうしても引越したいのならいいよ。」

気がつくとそう答えてて…

斗輝に抱きついてた私。

「離れろ」

「えっ?」

「まだ、出来ねぇだろうが…」

そう検診が済むまで出来ない。

我慢させてるのも忘れてた。
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