龍王 【完】
「ゴメン…斗輝。」

謝った私に頭を撫でながら『謝るな』って言う。

「フギャー…フギャー…」

突然目覚めて泣く永遠。

一目差に駆け寄り抱っこしてる斗輝。

あやす斗輝。

コンコンとドアが開き、お義母さんが――

「永遠は起きたの?
じいじがそろそろお風呂に入れるから連れて
きなさいってよ。」

「チッ…」

また機嫌悪くなっちゃった。

「お袋、俺達、高校卒業したら引っ越すから…」

「えっ…どうして?」

「……」
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