龍王 【完】
「うん」

泣かないようにした。

「好きだけど、負担かけたくない
から分かって欲しい」

「うん。ありがと」

「わざわざ来てくれてほんと
嬉しいよ」

望君は“暇だから”って言った。

望君もまだ好きでいてくれた事
が嬉しかった。

それからずっと話してた。

帰る時『また来て』って言ったから
頷き、部屋を出て、リビングに
『お邪魔しました』って言えば
『また来てね』って望君のお母さん
が言った。

初めてのバレンタインは終わった。

end
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