114歳の美女
 「あの様子では、とても結婚なんか・・・」


 ときが溜息を付いた。


 「無理ですか。仕方ないですね。う~ん。こうなりゃ、強硬手段でも取りますか」


 「強行手段どすか」


 ときは智也が何を言い出すのか、興味を持った。


 「ときさんが家を出て」
 「うちが家を出て」

 「僕と暮らす」
 「一緒に暮らす。それって、同棲どすか」

 ときが思案顔。


 「いいえ。すぐに籍を入れますから、式を挙げないだけで、即結婚生活に突入ですね」


 「つまり、実力行使で結婚生活に入る訳どすか」


 (やっぱり、この人は、うちが考えもせん事を考え出す。実力行使で結婚生活に入るのか・・・。確かに、このまま家に居ても、何も進展はしない。お家はんと喧嘩ばかりするのが落ち。114年も猫被って、そろそろ疲れた事やし。ここらで、本来の自分を見せても悪くないか。よっしゃ。清水の舞台から、飛び下りたろやないか)


 ときの心が決まった。






 
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