114歳の美女
 「相手は小料理屋の女将か。密会場所は、錦市場近くの女将のマンション。かなりの親密な仲。ようやるで」


 吉のは報告書に続いて写真を見た。


 「二人でいちゃいちゃしてからに」

 智也と女将が、女将のマンションの近くで、興信所のスタッフに写真を撮られている。それを、吉のが熱心に見詰めている。

 「中々の美人やないか」

 「歳は30代の後半くらい」


 「和服が似合う。元舞妓上がりかも」


 「マンションの前でツーショットかいな」


 吉のは写真を一枚見るたびに一言。


 「これだけ証拠がそろたら充分。後は、仕上げは御覧じろか」


 吉のはにんまりと微笑んだ。





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