114歳の美女
 「うちは、女吸血鬼どすわ」




 ときが顔に薄っすらと笑みを浮かべて呟いた。
 

 「お、女吸血鬼」


 「血を飲まれたくなかったら、はよう退散することどすわ」
 

 「わ、わかりました。今日の所はこれで失礼します」
 



 「次、お越しの時は、遠慮しまへんえ。最近、男はんの血の不足で肌が荒れて荒れて。はよう潤いのある肌にしておくれやす」




 「その時は、首を洗ってから来ます」


 智也は急いで『café昔昔』を出た。





 
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