可愛く見られたくて・・・
『ズルッ!

 ビッシャッ!』




「痛ったぁ~い!」



私はバランスを崩し転倒してしまった


「冷たい…

 何これ…

 …川?

 もうここまで歩いてきてたんだ…。」


私は距離感がまだ掴めていなかった


びしょ濡れになったズボンを引きずりながら

トボトボと来た道を歩いた


なんだか無性に悲しくなった

私一人じゃ何も出来ないのかな…

私の目からは自然と涙が零れ落ちていた
< 93 / 174 >

この作品をシェア

pagetop