君のためなら
2章
「えと・・・ごめん!澄花!あたしのせい・・・だよね?」

「・・・」

「あたしが余計なことしたから・・・」

「・・・雛奈のせいじゃないよ・・・。全部、全部龍夜のせい!」

「・・・え?」

あたしはしばらく泣いた後、勢いよく立ち上がった。

もう、いい。

あんなに女心の分からない奴どうでもいい。

むしろ別れてよかった!

「・・・澄花?」

「もう、いいよ!あんな奴!あたしたちはそうゆう運命だったんだ!」

「・・・本当にいいの?」

「当たり前!それに向こうがあたしのこと嫌ってるならこっちだって嫌ってやる!このクラス、この学年、この学校の中で一番嫌ってやる!」

そうほえたときに、龍夜が教室に入ってきた。うるさいという目でこっちを睨んでいる。

もうむちゃくちゃだ。どうなろうが関係ない。

あたしの気持ちを踏みにじったくせに。むかつく。

あたしは負けないくらい龍夜を睨んでやった。
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