八一ト
「私、今日泊まってくから」
「………」
と言っても何も用意はしてないが
ただ恋次が心配なんだ
恋次の隣にいれるだけで良い
なにも言葉を交わさなくても
見守っていきたい
恋次は私に心を閉ざさなくなったけど
いつか開いてきてくれるのを私は待ってる
……でも言葉を交わさない私達は
もう2時間続いていた
のときだった
「なぁ…
何でそんなに俺に付きまとうんだよ…
俺はもうお前の事なんて知らないんだ…
俺をそんなに監視しときたいのか?」
恋次の低い声と
威嚇した瞳は私を
震えただせた
「恋次……」