桃色の蜘蛛、只一つの罪【短篇】
男の財布がポケットから地面に落ち、思わず立ち止まってしまった。

男に声をかけようとした時、彼が目を覚ましたのだ。

またしても、返ってくる“裏目”

─あぁ…?何してんだ、お前?

─別に……。

─……ん?お前財布すろうとしたんじゃないか?おら…。

─勝手に落ちたんだよ。

私は“また”と思いながら、その場から離れようとした時、

─待て、コラァ…ッ!

そう叫びながら立ち上がり、私の腕を男が掴んだ。

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