だから、今日 告白します
夢のあと
イベントが終わった次の日は、ぽっかり穴が開いた気持ちになった。
”イベント”っていう張り合いが私を支えていたようなものだったから。

「あー、イベント楽しかったな。」
朝起きた、ベットの上でつぶやいてみても
誰もいない部屋に声は吸い込まれて、寂しさを後押しするだけだった。
枕元に置いてあるアラーム代わりの携帯を覗き見る、
昨日あれからSNSにお疲れ様とメッセージを彼に送った。
返信なんてあるわけない。
昨日、あの場で「気軽にメッセージしてね。」と言われたのは
社交辞令だと分かりつつもチクリと胸が痛かった。

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