幼なじみ

ウソ・・・あたし・・・かっちゃんに抱きしめられてる・・・
どうしよう・・・心臓のドキドキが止まらない・・・

「・・・・・・ゆ・・・きな・・・」

えっ?!あたしの名前・・・

あまりにドキドキし過ぎて息が苦しくなったあたしは、かっちゃんの腕の力が一瞬弱まった隙に、かっちゃんから離れた。

なんで・・・どうして・・・かっちゃん・・・

ドキドキが止まらなくて動けずにいたあたしは、かっちゃんが目を覚ましたことにも気づかずにいた。

「雪奈?おはよう・・・」

「あ・・・かっちゃん・・・おはよう・・・」

「どうした?雪奈・・・変な顔して・・・俺の寝込みを襲おうとしてた?」

そう意地悪そうに笑って言ったかっちゃんに、

「ち、違うよ!もう!かっちゃんのバカ!早く起きてきてよね!」

と言い、あたしは慌てて下に降りて行った。
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