オレ様な先輩に恋をした!?
次の日――
「いってきまーす」
あたしはルンルン気分で家を出た。
昨日の夜、
9時くらいにまた先輩からメールが届いた。
『家、着いた』
って。
そこからあたしたちは一時間くらいメールをしていた。
内容はたわいのない話しばかり。
でも、あたしにとっては
その一つ一つが嬉しかった。
「ねえ…朝からにやけないでよ」
「だってぇ」
昨日のことを思い出すと嬉しくて…
自然と顔が緩む。
そんなあたしを見て苦笑いする真由。
「でもね、芽衣歌!あたしも、真人と良いことあったんだから!」
真人…?
って誰…
「あぁ、ごめんごめん、あたしの彼氏ね」
あたしが誰?って思っていたのが顔に出てたみたい…
あわてて説明してくれた。
それを聞いてようやく理解した。
「てか、良いことってなによ」
「あのね―…」
わざと焦らしてくるから、
気になってしょうがない。
早く教えてよ…!