ルチア―願いを叶える者
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「…え…………?」
目を開けると、私をのぞき込む"美形"、イケメンがいた。
「あ…」
「あ?」
声は出してみたものの、言葉が続かない。
「っ…うぅっ…」
あれ…?
何かが喉をつっかえてる…
「どうしたんです!?苦しいんですか!?」
美形さんは慌てて私の背ををさすってくれた。
「わ…あっ………ここ…£#£¢?」
「なんです?もしかして、あなた異国の者ですか?ここでは聞かない言葉ですね」
異国の…言葉……?
この人、何言ってるんだろう、私は普通に…
「¢£#§$、すよ?」
私は普通に喋ってますよ?
と言ったはずが…
「…時折、この国の言葉を聞き取る事ができますが、後のが分かりませんね…困りました」
でも私、この人の言葉わかるんだけど…
もしかして、私だけが変な言葉を喋ってるって事?
「俺の、言葉、分かりますか?」
美形さんはついにジェスチャーを始めてしまった。
あぁ…どうしたら……
『…受け入れて……』
「!!!!!」
ルカっ!!!!
バッと立ち上がり、周りを見渡す。
今、ルカの声がした!!