彼女の傷【密フェチ】


ある時、彼女とクラブで踊っていると近くで踊っていた知らない男が聞こえるように言った。



「なんだ傷物じゃねえか?」



僕は、腹が立ち腕にタトゥーを入れたその男をトイレまで呼び出し、殴り便器に何度も顔を突っ込ませた。



その夜の僕らは、ベッドの中で普段よりも更に乱れた。



あまりにも乱れた為に飲み物を取りに冷蔵庫に行こうとした僕に彼女が言った。



「この傷だけどね。前の彼氏につけられたのよ。

それだけ愛してくれた気がする。

残念だけど、事故で死んじゃったけどね。」



僕が、彼女の方を向くと彼女は、汗で光る裸体のままベッドに腰掛け僕を見ていた。



僕は、傷跡がある彼女が好きなのかも知れないと思った。



彼女が好きになったきっかけは、傷跡だったはずだとも思った。



彼女は、続けてこう言った。



「あなたに、私をこれだけ傷つけるくらい愛する事が出来る?

まだ左腕があいてるよ。」



彼女の目は、どこか妖しい光りになっていた。



僕は、飲み物は後だと思い台所に向かった。












終わり

< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:10

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

憎い夏
高山/著

総文字数/629

その他1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
今年の夏は特に暑い。 暑い夏に雨が降る。 悲しく寂しい雨が一瞬だけ降る。 暑い夏は、まだまだ続いている。 2018年八月二十七日完結
父の死とドーナッツ
高山/著

総文字数/2,955

その他5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
七月十四日猛暑になる朝七時十四分に父が死ぬ。 童話のこの話しはリンクしてます。 空洞と抉られる感情と。 今のうちに残したかったです。 2018七月十五日完結
ブログについて
高山/著

総文字数/7,711

実用・エッセイ(その他)21ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
リンクしてるブログについてです。 更新状況や何故それを書いたのかをこちらに主にアップします。 2018一月十七日

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop