恋人のルール(ベリーズカフェバージョン)
彩乃には寝耳に水。


確かに、2人はセックスをしていない。


付き合って半年かかって、キス。


それから先はキスをしながら、服の上から胸に触る程度だった。


ホテルに陽斗が誘っても、今日は生理だとか、早く帰らなくてはならないと、何かと理由をつけてその先は進んでいなかった。


その気になれないのは、あたしが不感症だから……?


厳しい両親に育てられたせいで、彩乃は少し生真面目な性格。


どうして……?


陽斗とその気になれなかった。


大好きな人とだったら、触れたいと思うはずなのに……。


思いがけない、陽斗の不感症の言葉が彩乃の胸を突いた。


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