恋人のルール(ベリーズカフェバージョン)
陽斗が結婚……。
 

彩乃自身、結婚は考えていなかったが、あと数年付き合えば、結婚していたかもしれない。


だけど、陽斗の御曹司の立場を忘れていた。
 

「彩乃の事は好きだったよ。だけど、彩乃はなかなか深い仲になろうとしなかったから」

「えっ?」
 

急に喉が渇いて来て、目の前のカクテルをゴクリと一口飲む。


「俺が求めているのに、最後までさせてくれなかっただろう?まるでバージンをもったいぶっているみたいだったよ。もう24なのに。もしかして不感症なんじゃないか?」


バージンをもったいぶっている……?

あたしが不感症……?



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