恋人のルール(ベリーズカフェバージョン)
涼ちゃんは、この雰囲気が良く似合う。


いつの間にか彩乃は、陽斗と涼を比較していた。


涼ちゃんの仕事している姿は近寄りがたく、怖い雰囲気だけど、今はリラックスして話しやすい。

 
それほど口数は多くはないけれど、一緒に居るのが、居心地がよく感じられる。

 
こういう大人の男性にだったら、バージンを捨てられる?



涼はウォッカ・トニックを飲んでいると、彩乃の口から信じられない言葉を耳にした。


「……バージンを捨てられる?」


涼は一瞬驚いたものの、すぐに楽しげに口元を緩ませ彩乃に言う。


「えっ!あ、あたし、今何か言った?」


考えていたことを口にしていたと気づき、びっくり眼で涼を見た。

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