恋人のルール(ベリーズカフェバージョン)
「ああ、はっきり聞こえた。お前、まだバージンなのか?」


意外だったように、聞いてくる。


「……わ、忘れてっ!」


恥ずかしくて、頭をガバッと下げる。


「彼氏と1年近く付き合ったんだろう?なぜ……?」

「だから、忘れてって。陽斗の話はしたくないの」

「バージンを捨てられなかったせいで?」

 
恋愛経験豊富な涼に、すっかり見破られているようだ。


人が別れたと言うのに、目の前の人は楽しげに笑っている。


「……もうバージンなんて重いです……」


身体を許していたら、陽斗はお見合いしなかった?


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