恋人のルール(ベリーズカフェバージョン)
エレベーターを止め、涼は彩乃が話すのを待っている。
 

「涼ちゃんっ、さっきの話はまだ有効?」


口から心臓が飛び出そう。


恥ずかしくて俯いた顔は急激に熱を帯びていく。


涼ちゃんの顔が見られない。


不意に肩に手が置かれ、彩乃は引き寄せられた。
 

驚いて顔を上げると、端正な顔が降りてきて、唇が塞がれる。


「んっ……」
 
 
陽斗のように、一方的に押し付けるようなキスではない。


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