I love you.【更新休止、詳しくは感想ノートへ】
ん? と返事をすると、彼は何処か遠くを見詰めたまま話を続けた。
「…この痣のこと、誰にも言うなよ」
「え、でも……」
「両親のことや、俺と父親の血が繋がってないこと、……とりあえず、この間話したこと全部、聞かなかったことにしてくれ。」
私が黙り込むと、彼は首だけこちらに向け、冷たい目で私を見下ろした。
「一つでも漏らしたら、この事バラすから」
「……えっ!?」
「無理矢理させられた、って言って、お前潰すよ」
火がついたままの煙草から灰がぽたっと床に落ちた。
私は、彼を直視することが出来ず、目を逸らした。
「……わかった」
本当に駄目な教師。