花嫁に読むラブレター

「ごめんね、お話の途中だったのに。ちょっと用事を思い出しちゃったから帰らなくちゃ」

 そうなんだ、とマイアが頷くと、ユンは相変わらずふわふわした表情で「じゃあ」と手を振る。

 マイアはユンが小さくなるまで後姿を眺めていた。途中でユンが何度も振りかえり、手を横に振る。

 やっぱり子供みたい。

 と、マイアは改めて思う。そうして、思い出したようにシェリィに渡す花冠を作り始めたのである。

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