花嫁に読むラブレター
「うん。ありがとう」
「――ねえ、マイアさん。またこれからも、こうやってたまに会ってお話してくれる?」
繋いだ手から、熱が伝わる。
不自然なほど、どちらも繋いだ手を動かそうとしない。湿った二人の手が、緊張していることを語っていた。
「うん、もちろんよ」
マイアが頷くと、ユンが心から嬉しそうな笑顔を浮かべた。頬が持ち上がり、大きな目の周りに横皺がいくつも走る。
「ありがとう。――ありがとう、マイアさん」
ユンの声が震えていた。何度もありがとう、と呟き、目尻に涙をためている。
そんなユンを見て、マイアは初めて胸が熱くなった。
「それじゃあ」
先に手を離したのはマイアだった。
なんだかとても恥ずかしい。こんなにも、異性から好意を示されたことなんて、一度もない。だから、どう反応していいのか戸惑うのだ。ステイルのことが好きでたまらないのに、頬が熱くなる。