夏休み



消える。


それは俺の存在が消えると言うこと。



「星也、俺たち友達だよな?」



「……………………………………」





友達。俺と蒼愧は友達。



「ごめん蒼愧」



「星也?」



「俺、蒼愧達を封印するよ」




「………」





だって、こうするしかない。


たとえ俺の存在が消えたとしても、封印するしかない。




蒼愧達を裏切るしかない。






「星也、さようなら」





蒼愧の瞳から輝きが消えた。





















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