夏休み




「ひとーつ」



俺は洞窟内へ入って行った。



「ふたーつ」



俺はおばあちゃんが持たせてくれた封印の紙を握りしめて走った。





「みっつ」



後ろから鬼達が追いかけてくる。



「よっつ…」



もう少しだ。


「いつーつ…」


俺は封印の紙を貼った。


「むっつ…」



振り返るとたくさんの鬼がすぐ目の前まで来ていた。



「ななーつ……」




俺はその中を全力で走った。




「やっつ……」



もう少しだ。もう少しで出られる。



「ここのつ…………」




俺は手を叩くと同時に叫んだ。



「封印!!」
























< 39 / 45 >

この作品をシェア

pagetop