死にぞこないの神【短編】
死にぞこないの神はゆっくりと立ち上がる。
ふつふつと心の底から沸いてくる憎悪を糧として。


そして言うのだ。





そうね


私があの人を懲らしめるなら

同じように地面に叩きつけて

刃物があなたの首を舐めるわ



涙で頬は濡れなかった。
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