ショコラ SideStory
「詩子はいいの?」
「今日はいいんだ。あいつはあいつで予定ありそうだし」
「なんか、珍しく寛大ね」
「そこまでガチガチに理解が無いわけじゃない」
そうか。理解が無いわけじゃないのね?
じゃあウザく騒いでるのはなんなのよ。本能?
もう単純に娘を奪われるのが嫌って事なのかしら。
隆二くんに連れられるまま、電車に乗ってどこまでも。
辿りついたのは夢の国として有名なテーマパークだ。
夜のパレードが人気で、今からでも入場者は結構いる。
「夕方からのチケットは安いらしい。この間詩子が言ってた。まあアイツは昼間に行ってきたようだが」
「え? ここに入るの?」
「ああ、嫌?」
「嫌……じゃ無いけど。何か意外」
今まで、隆二くんとこんなところに来たことは無かった。
とにかく一緒にいる時間が惜しかったし、隆二くんは休みの日って言ってもケーキ作りばっかりだったし。
せいぜい洋服を見に行くとか実用を兼ねたデートばかりで。