悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~



「それは、小さい頃に川で転んでできた傷だよ」

「誰と行ったの?」


――――やはりそこか。

灯里は恐る恐る言った。


「隣に住んでた幼馴染」

「……遠回しに言われるとさらにムカつくんだけど?」


どうやら逆効果だったらしい。

玲士は灯里の肩をぐっと抱き、至近距離で灯里の顔を覗き込んだ。


「ねぇ、灯里」

「……なに?」

「お前さ。あいつと風呂に入ったりしてたの?」


なんだか質問が違う方向へと向かっていく。

これまで玲士は晃人とのことについてあまり聞いてくることはなかった。

しかしいざ聞かれた場合、どこまで答えればいいのか?

灯里は困惑しながら口を開いた。


「中学の頃までは、たまに一緒に入ってたかなー……」

「っ!?」

「あ、晃くんが中学の頃って意味ね。あたしは……小学校低学年だったかな?」

「……」


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