写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
第2章モデルとしての私

初めての仕事


3日後―

モデルをやると言って3日経った。

お母さんには、モデルをやると言った。

詩織にも。

康太には、まだ言ってない。

気まずくて……

謝った方がいいよね?

ピッピッピッピッ……

私の携帯番号が鳴った。

携帯の画面を見るとやっぱりお姉さんだった。

「はい。もしもし」

「高岡だけど、今日学校休みだよね。今から事務所に来てくれるかな? 初仕事があるから」

「はい」

「じゃあ、来るの待ってるね」

「はい」

電話が切れた。

ふうー。

緊張した。

初仕事かあ。

ちゃんと出来るかな?

私は、正直言って不安だった。

そうだ。

お母さんに仕事があるって言わなきゃ。

「お母さん、話があるの」

「何?」

「今日、初仕事なんだ。だからちょっと遅くなるかも」

私は、お母さんに言った。

「そう。頑張るのよ」

「うん」

「他に話ない?」

「うん」

私は、そう言って事務所に行く準備した。
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