だってキミが好きだった
ただただ廊下を前に進んでいれば、次第に見えてきた図書室の扉。
もう周りはうるさくない。
図書室は教室がある棟とは違う棟にあるから、あんまり誰も来ない場所だ。
静かで、落ち着ける場所。
定番かもしれないけど、実際そうだ。
綺麗なオープン式の扉をグイッと引けば、
図書室の独特の香りが私を纏う。
……あれ。先生いないんだ。
まぁいてもいなくても……同じか。
思わず出る溜息に、私は足早と中に入って行く。
ズラリと並んである本棚の間をスタスタと歩いてその先へと足を進める。
決して本は手に取らない。