花蓮【完結】
見ると、佐緒里と誰かが揉めていた。
琴子も一緒に詰め寄ってる。


何が起こった?


事情が掴めないあたしは、掴みあってる二人を引き離すと冷静に聞いた。


「…どーした」


「麻美っ!」



あたしと佐緒里を思い切り睨みつけるその女。
…見覚えある。



「麻美か、光に負けたくせに」


「…は?」


ああ、そうか。
思い出したぞ。
こいつ、凛の横で吠えてた女だ。



「凛の番犬がどーした?」


「ば!?」


「ぶはっ!番犬」



佐緒里が思い切り吹き出す。


「さっき、凛さんが弱いだの言ってただろ?!」


「あー。うん。だって、凛弱いもん」


そんな大きな声で言わなくても聞こえるわ。



カッとしたそいつはあたしを思い切り殴ろうと拳一発入れてきたけど、あたしに簡単に受け止められてしまう。
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