花蓮【完結】
「あの人、誰?」
「え?」
俺は信司の隣にいるちゃらそうな雰囲気の、総神にいなさそうな男を顎で差す。
晁は一度そっちに目を向けてから、ああと言ってまた俺に視線を戻した。
「信司の幼馴染の哲さん」
「ふーん」
「一個上なんだけど、総神ではないんだよね」
「まあ、見た目違うわな」
「あ、でもめちゃくちゃ強いよ」
「そーなの?」
「信司が勝てないって言ってた」
「え?それまじで言ってる?」
「うん、なのに総神には入らないんだって」
「ええ?そんなつえーのに?」
「女に生きるみたいだよ」
「なんだそりゃ」
俺は呆れながら溜め息をつく。
それに晁がクスクスと笑った。