花蓮【完結】
…………はい?
あたしは開いた口が塞がらなかった。
いや、軽すぎでしょ、その発言。
あたしがぽけーっと哲を見つめてると、哲は事の重大さにやっと気付いたらしく焦って弁解を始めた。
「あ、いや、麻美ちゃんとどうこうなりたいとか、いや、なりたいけど、それは合意の上で…。
だから、変な下心とかではなくてですね」
しどろもどろになりながら必死に身振り手振りであたしに説明する。
相当焦っているみたいで、目があっちこっち泳いでる。
さっきまでのかっこよかった哲はどこへ行ったのか。
でも、それがやけに嬉しくて、おかしくて。
「ふはっ」
「あああ、麻美ちゃん」
「何もしないのわかってる。行こうか」
「えええ?」
「哲の家泊めてくれるんでしょ?」
何か、するだなんて思ってない。
哲はそういう奴じゃないって、わかってる。