花蓮【完結】
「ふっ、そっちのが可愛いじゃん」


鼻で笑ってやると、凛はあたしを睨み付けながら噛み付くように叫ぶ。




「はあ?なんだと?」


「少し崩れたぐらいのが可愛いんじゃないの?」


「ふざけんなあ!」






凛の近くにいた奴が吠える。

あたしはびくともせず、凛だけを見据える。





凛はそいつを抑えると、あたしに言った。





「今日はそんなんどーでもいいんだよ」


「ああ?」


「…ホラ」






そう言いながらあたしの後輩を前へ出す。

その後輩はゆっくりと前へ出てくる。






あたしに段々と近付いてくる。


にやにやしてる光の奴らはその後輩に木刀を渡した。







…どういうことだ?







あたしの前まで来て、後ろから思い切り凛が叫んだ。




「殺っちまえ!!!」







その合図とともに後輩はあたし目がけて木刀を振りかざした。



ほんの、一瞬の出来事だった。
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