鬼ごっこ [密フェチ]
「見――つけたっ!!」
ハァハァと息を吐きながら、私の腕を掴む彼。
「捕まえたからな? 俺の勝ち。
『次はお前が鬼』って言いたいとこだけど、お前は簡単に放棄しそうだし?
いい加減、逃げるのやめろよ。お前は俺のモン」
そう言って引き寄せる身体からは、速い鼓動が聞こえてくる。
ドクドクドク…
そう。
この瞬間が大好きなの。
彼の速い鼓動にドキドキして。
力強い腕に安心する。
だから『鬼ごっこ』はやめられない。
end

