プレイボーイとのラブバトル?②短編
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「ぶはっ、どうしたその顔?」
朝からまぶしい光。
誠司は自分の携帯で俺を
写メしまくる。
「うっせえな。やめろ!」
「やーだね。こんな記念的な顔
大事にとっとかなきゃね。」
誠司はニヤニヤしながら俺を
見る。
俺は昨日愛梨ちゃんに叩かれ
殴られ...いや、それは言いすぎか。
とにかく女にあそこまで
暴力をふるわれたことはなかった。
男のような力で暴力をうけたせいか
ひどく腫れあがった顔。
さすがにこの顔はかっこ悪いだろ。
「で...その彼女に早速
手をだしちゃってこんな目にあったわけ?」
誠司はやっと携帯を閉まって
楽しそうに俺の話を聞こうとする。
「...いや、まだ彼女になってもらって
ねえし。つうか誠司楽しんでるから
お前に話したところで無駄。」
俺は誠司の前で手を振る。
「...何。彼女にもなってもらってねえし
手もだしてねえの?それでそんな顔に?
そんな顔になるくれえならさっさと
手ぇ出しときゃ良かったのになぁ。」
誠司は口を押さえてクスクス
笑っている。
本当にコイツは俺のダチなのか...?
「なぁ、誠司。」
「ん?」
「合コン紹介して。」
「...だめだ。」
「っ!何でだよっ!」