お兄さんがお医者さん
もうすぐ点滴が終わるってころ、お兄ちゃんが来た。
「まりちゃん、ちょっとは寝れた?」
「ううん、起きてた・・・」
「そっか。熱計ってみような。」って体温計を挟まれた。鳴るまでパパとお兄ちゃんが話してた。
体温計がなって、お兄ちゃんがみて、「熱は上がりきったかな?今、寒い?」
「ううん、寒くない。」
「熱高いから、もう1つだけ頑張ってな。」
「何するの?」既に涙が浮かんで来た。
「解熱剤の注射するよ。今、ちょうど熱も上がりきってるし、ちょっと熱下げて、ゆっくり休めてほしいからね。用意できるまで待っててな。」って行っちゃった。
「・・・グスッ・・・」
「まり、大丈夫だよ。ほら、今から泣いてどうするの?ちゃんと言うこと聞いてしてもらおうな?」ってパパに言われた。

「まりちゃん、お待たせ。ちょっとうつ伏せになれるか?」って身体を動かされた。
「注射イヤだぁ・・・涙・・・」
「イヤだよなぁ。ごめんな。」ってお兄ちゃんは言ってくれるのに、スボンと下着をずらされて、腰と足を押さえ、お尻の上の方が消毒された。
「こわい、グスッ、いやぁ、グスッ、グスッ・・・泣・・・」
「ちょっと頑張るよ・・・」って声が聞こえて、チクってきた。
「いだい!いたい・・うーん・・・」ズッシーンって痛みがきて、ジンジンする。
「はい、おしまい。よく頑張ったね。」って注射跡を揉まれ、服をなおされた。

薬は5日分もらって、家に帰った。
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