二重人格神様






「…か、海鈴さんっ」


「離れないよ」


「…あっ」


更にギュウと抱かれそのままベッドに引きずりこまれ、まるで抱き枕状態


「あ…の…これはっ」



こ、これはさすがに無理だよ!

昨日は距離があったから良かったけど…こんな密着だなんて…っ



どんどんと身体が熱くなり離れたいのに、胸がドキドキしてしまい


ガチガチになった身体は動かない


「大丈夫、昨日も言ったけど、何もしないってば、だからそんなにびくびくしないで。傷付くだろう?」



「だ、だって…そ、そもそもこんな風にする理由がないですっ」



恋人でも本物の花嫁でも、思いあってるわけじゃないのに


「あるよ、僕がこうしたいから。抱き枕がないと寝れないんだ」


「な、何を言うんですか……てか、そうゆうのは海鈴さんの事を、好きな…っ」


「あー…うん、はいはい」


グイと腰を引かれ、手を回しそのまま私の顔のよこにおき、閉じ込められてしまった



「……っ」


か、海鈴さん…穏やかで優しいのに、なんでたまに強引なのっ…?



「も…もう…」


なんか、もう…抵抗するより大人しくしたほうが…いいのかもしれない


拒否すればするほど、触るんだもん…



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