二重人格神様
「……え」
グレン君の…瞳。
それは海鈴さんと同じブルーの瞳だったのに、髪の毛をあげたことにより見えたもう片方の瞳は
ブルーじゃない。ブルーとは違い、黄色のような金色のような瞳で私を恐る恐る見つめてる
左右の色が…違う。これって、猫によくみられる…オッドアイ?
綺麗…初めてみた…とても綺麗で不思議なその瞳に、つい言葉を失うと
グレン君はぐっと唇を噛みしめ、視線を落とす
「気持ち…悪いっ…よ…ね」
「…え?」
肩を震わせ、いきなり怯えるグレン君
「気持ち悪い…から、見ない…でっ」
「……」
そんな…
「何を言ってるの?気持ち悪いなんて、思ってないよ」
「へ?」
気持ち悪いだなんて…あり得ない
「綺麗じゃん。オッドアイなんて」
「き…れい?」
「うん。グレン君の綺麗な髪の毛にとても似合ってるよ」
もしかして、グレン君…片目を隠していたのって、気持ち悪いって自分で思っていたから?
そう思うと、グレン君は目を大きく見開き私を見上げる
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