二重人格神様




「きみ、好奇心おおせいだね。いけないよ。知らない人についてきたら」


「…へ?……あ…」


言われてみれば、確かにそうだ


そうだよね。この人…意味が分からないことを言うし


髪の毛が銀色だし、見たことのないくらい綺麗だもの…冷静に考えたら怪しい



思わず、追いかける足を止めると彼はニコリと笑う


「うん、それでいいよ。じゃあね」


「………あ」



彼はそう言い片手をあげながら、姿を消してしまった…



「…………」





な、なんだったんだろう…あの人




なんだか、よく分からない出来事に私は混乱してる



行かないほうがいいか…


チラと振り返り、私は遠くから岩を眺める


行きたかったけど、あんなことを言われたらなんだか行きにくくなっちゃうよ



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