二重人格神様
「…ふうっ」
そして、その姿を見えなくなるまで見送るとアレスが私の肩を優しく触る
「いのり様、では…私達も戻りましょう」
「あ…うん。あ、でも、その前にお風呂に入りたいんだけど、いいかな」
「お風呂ですか?」
「うん、探しまわったから汗かいちゃって」
首とか背中とか、ベタベタだから…きっと臭いし…
胸元の服をパタパタさせ、自分の腕をクンクン嗅ぎながらアレスを見れば彼はクスリと笑う
「大丈夫です。臭くないですよ。むしろ、そうゆう香りは…ムラッとします」
「…え?」
「あ、いえ。では、お風呂に案内します。1日大変でしたので、ゆっくり入って下さいませ」
「あ…は…はぃ…」
な、なんか。今、物凄く危ない事を言われた気がするんだけど…き、気にしないにしよう!
アレスは手が早いんだから、そんなセリフは慣れてるんだし
そう言いつつも、アレスと少し距離を置いて私達はお風呂に向かった
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