二重人格神様



「……っ」

海鈴さん…



ドクン、ドクンと、抱き締められたことによって聞こえる鼓動。神様なのに人間と同じ鼓動に胸がギュウと引き締められ


それに答えるように彼の背中の服を握れば、私の胸の鼓動も早くなっていく


わたし、どうしちゃったんだろう


最近おかしいよ。いや、最近じゃない。昨日も今も、私はどうかしてる


どうかしてるよ。こんなに、彼を意識して



嫌われたなんて思ってほしくなくて、触られることにドキドキして…まるで、恋してるみたいだよ


ただの、偽装なのに。守ってもらうだけなのに、わたしは……


「………」


自分で自分がわからなく、その腕に抱かれながらいた時だったー…

「いのり?…こっち向いて」

「…えっ」


突然、顎を掴まれそのまま促されるまま彼を見上げれば…


「…んっ」


チュッと、触れるだけのキスが落ちる


えっ……………


い、いま、き、き、キスを…した、の?


「あ…か、海鈴さ、んっ」


「いきなりごめん、でも、あまりにも必死だったから、可愛くて」


か、可愛い!?



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