二重人格神様




「もう…アレスってば、そんないけないことしてるの?最低」



「いのり様…っ」


「そんなにチャラチャラして、いつか刺されるよ」



そう言えば、サァーとアレスの顔から色が消えていく


「…?」


何かを思いだすような、身に覚えがあるような様子に思わず私の手も止まる


「え」


な、なんで黙るのよ。ま、まさか…


「もう、経験済み?」


「い…いえ…」


「いのり、違うよ。刺されそうになったのは、お兄様だよ」


「え…!?」


か、海鈴さんが?


「そうなの?アレス?」


「あ、はい。海鈴様はおモテになりますゆえ…過去にそのようなことが…」


そ、そうなんだ…まぁ、私以外にも女の子いるしね…ルーテルさんとか。ルーテルさんとか…ルーテルさんとか


「…」


それにしても海鈴さんも泣かしてるんだね…だから、アレスもなんだ。ちょっと、納得


そう思えば、ついまた昨日のことを思い出してしまい、無意識にため息が出る



「…はぁっ」


海鈴さん、どれだけ泣かしてるのよ。まぁ、私も何回も泣かされたけど


そう言えば、もう海鈴さんは昨日言われた通り行動にうつしたのかな?



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