二重人格神様




「…………」


か、海鈴さん。ま、また…サラッと凄いことを言うんだから


ドキドキさせないで、欲しい。



「はぁっ…」


まぁ、海鈴さんはいつもあんなだからいいけど…お父さんのことだけが心配


悲しいけど、おばさんとおじさんはもう大丈夫だと安心した。でも、お父さん…



「…どこに、いるんだろう」



ここには電話なんか、ないだろうし



一回だけ、お父さんを探しに人間界に連れて行ってくれるなんて無理だろう



今は、辛いけど…海鈴さんからの報告を待つしかないか


そう考え、私は重い足取りで部屋に戻った











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