二重人格神様





「え、まさか…」


「う…んー…」


「海鈴様、特別何かを言われなかったんですか?いのり様が告白をしたのに」


「ま、まぁ…はい。い、いいんだけどね」


「いいワケがありません!」



チラリと少し離れた場所で腕を組みながら壁に寄りかかり私をまつ海鈴さんをアレスは見た



「まさか、海鈴様はそのような失礼なことを…」


「いいんだってば、言えてスッキリしたし…」



「そういう問題では…男として、我が主として…それはいかがなものかと」


「………」

「…………」


そう言うものなの?


アレスに続いて私も海鈴さんを見つめる


サラサラの銀色の髪が風になびき、細められるブルーの瞳


あ、やっぱり、格好いい…な


「…………」


「いのり様?」


「…え?…あ、う、ん?」


「まさか、いま、見とれていましたね?」


「え!あ、それは…!」


「もういいです。いのり様が満足しているのなら、それで」


「だから、ちが…くは、ないけど…」


だって、だって…海鈴さんが、素敵過ぎるから…つい


見とれていたのがバレてしまい、あまりにもの恥ずかしさに頬を両手で覆うと



「…あ」


「…?」


不意に振り向いた海鈴さんと視線がぶつかった



やばい、見てたの本人に見つかっちゃったよ!









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